開発の背景
日常でのメールの利用の低下
仕事環境ではまだまだメールを使うことが多いですが、友達や家族との日常のやり取りでメールを使うことは少なくなってきました。
NPO法人チャリティーサンタ様の活動では訪問家庭や、ボランティアサンタさんと多くのやり取りが必要になります。
サンタプロジェクトを円滑に進めるために、訪問家庭やボランティアサンタとの円滑なコミュニケーションが必須になります。
そこで2023年4月17日の調査でSNSで一番多い利用率をであるLINEを利用することで訪問家庭やボランティアサンタとのやりとりを改善することになりました。
kintone と LINE の連携
また kintone と連動することで訪問家庭、ボランティアサンタの申し込みレコードを各支部ごとに閲覧権限を付けることで、自分に関係がある申し込み者とだけLINEメッセージでのやりとりができるようになりました。
kintoneのレコードの申し込み内容や、スタッフ同士のコメントを同じ画面で参照しながらやり取りもできます。
また、kintoneの絞り込み機能から一斉にLINEメッセージの送信も可能になりました。
仕組み
サンタを呼ぶ申し込みアプリ(ご家庭の申し込み)、サンタになる申し込みアプリ(ボランティアの申しみ)でチャリティーサンタのスタッフは各ご家庭とボランティアとLINEメッセージのやりとりができます。
kintoneからLINEへメッセージ送信部分はLINE の Messaging API を利用。 家庭 / ボランティからのメッセージを受信部分はLINEからのWebhookの通知先をAWS Lambda のAPIを叩くようにして、メッセージをLINEトーク管理アプリに保存。
Google Chat への通知はAWSのCron を使って定期的にLINEトーク管理アプリを監視して、新しいメッセージがあればGoogle Chat へ通知をしています。
機能
kintoneのレコード詳細画面からLINEのタイムラインを表示
kintoneのレコード詳細画面からLINEタイムラインの表示ができます。
なので自分担当のLINEチャットのみ表示ができます。 添付画像を送信することも可能です。スタンプは受信のみ可能。
メッセージテンプレート機能
テンプレートメッセージを送信できることで、1からメッセージを作成しなくてもテンプレート選択して送信だけの作業が可能です。
毎年同じ内容のメッセージを送ることも多いのでテンプレート化することで業務効率につながります。
テンプレートメッセージはkintoneアプリで管理されています。
また、パーソナライゼーション(受信者ごとに個々の名前やその他の情報に自動的に置き換えられる機能)もあるので、個々の送信者ごとにkintoneに保存されている情報を活用できます。
一斉メッセージ送信機能
一覧に表示されているレコードに対して一斉にLINEメッセージを送信することが可能です。
kintoneからLINEメッセージを一斉送信ができることで、柔軟に対象者をフィルターをかけて一斉にメッセージを送ることができます。
例えば、振り込みがまだのレコードでフィルターをかけたり、クーポン利用のレコードでフィルターをかけて一斉にメッセージの送信ができます。
新着メッセージ通知機能
LINEユーザーから新着メッセージは支部ごとに作成されているGoogle Chatに通知をしています。
まとめ
本記事では、NPO法人チャリティーサンタ様の事例を通じて、日常生活でのメール利用の低下に対応し、より効率的かつパーソナライズされたコミュニケーションを実現するためのLINEとkintoneの連携について詳しく説明しました。
この連携により、訪問家庭やボランティアサンタとの円滑なやり取りが可能になり、サンタプロジェクトの進行が大幅に改善されました。
kintoneとLINEの連携は、メッセージのパーソナライズ、一斉送信機能、新着メッセージの通知など、多岐にわたる機能を提供しています。
これらの機能により、各支部は関連する申し込み者とのコミュニケーションを効率的に行うことができ、スタッフ間の情報共有も容易になりました。
今後もNPO法人に関わらず多くの組織に、コミュニケーションの質を向上させるサービスを提供していきたいと思います。
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